グリオのサバール奏者 Assane Diabayeさん

西アフリカ・セネガルの伝承音楽家グリオの家系に生まれた
サバール奏者Assane Diabaye(アッサン・ヂャバイ)さんをお迎えしました。

アフリカ人類生誕700万年をお祝いするPUMAのセレブレーションパーティの時
出演していたジェンベ奏者のLatyrに「僕のお兄さんです!」と紹介してもらった。

日本に来たばかりでまだ何もわからなかった時Latyrと仲良くなり、
Latyrがリードするバンド
AFRICA SUNU XELCOM(”イスラム教の街”という意味なんだそう)
で現在活躍中!!
セレブレーションパーティでも血が騒ぎ魂が震えるような
素晴らしいステージをみせてくれました。



Assane Diabayeさん

グリオの家系の10人家族、8人兄弟の長男として生まれ、
8歳から楽器を始める。
勉強と両立するのが難しかったけど
グリオの長男としての責任があった。

グリオとは文字をもたなかった時代
王様に遣え、歴史や
叡智や教訓を唄で伝えてきた人たち。
「一人のグリオが死ねば、一つの図書館が焼けたようなものだ。」
と例えられるのをきいたことがあった。
叡智は口伝で受け継がれていく。
そんな音楽伝承する家系をグリオと呼ぶ。

・・・と思っていたのですが、
なんとセネガルにはいろんなグリオがいるそうで
楽器、唄、アクセサリー、ブレイズ・・・
あらゆる伝統工芸、
職人の知恵や技術が受け継がれているんだそう。


唄とサバールのグリオファミリーに生まれたAssaneさんは
後継ぎとして唄と楽器を学んだ。
まさにBORN TO SING!!
父が楽器を教え、祖母が唄を教えてくれた。
幼い兄弟たちも朝から夜まで太鼓をたたいていた。
家にはサバールなどの太鼓がたくさんあって、
朝から音が鳴りっぱなしだった。


サバール(sabar)はセネガル独特の固有の楽器!!

穀物をつくための臼からヒントを得たという長い木の筒に
ヤギの皮が張ってあり、棒と手で叩く。
王様に遣えていた時代メッセージをつたえるときに使用し
グリオにしか使用が許されていなかった。
ジェンベよりも歴史が長く、ブンブンともいわれる。
丸太をくりぬいた筒状の木のボディに
チューニングするためのコルクのような棒が7つはめこまれている。



(人や像の彫刻が施されていてカワイイ♪)

サバールというと、「太鼓の神様」といわれ人間国宝である
Doudou N'Diaye Roseのライブの衝撃が記憶にまだ新しい。
バチを高らかと振り上げ振りかざしたその瞬間、
一音で国際フォーラムのだだっぴろい会場の気がパン!!と
一気に変わったあの衝撃の体感。未だに忘れられない。


Assaneさんはグリオのファミリーに生まれて、生活のために楽器だけしかしていなかった。
そして、すごい数の唄を覚えた。いまは誰でも唄や楽器をするようになったけれど、
昔は一般の人がやるのは怪訝されていたそうだ。
立派なグリオになるために近所の人も協力してくれた。

そうしてAssaneさんは立派なグリオのサバール奏者として活動していく。

その活動は海外へと広がる。
21歳の時フランス万博で演奏。
ホテルなどで演奏し、その後スペインへ。

96年に日本にやってきた。



グリオはどんな唄を歌うのか。

すごい数の唄のなかには、雨を降らす唄、病気を治す唄などがある。
子供たちが産まれたときもグリオが名づけ、唄と太鼓で告げにいく。
生活のあらゆる大切なセレモニーにかかわってきた。
神様が喜んでくれるんじゃないかと男性が女装し、女性が男装して
パフォーマンスすることもあるんだそう。
病気を治す唄は”デップ”というリズム。
リズムはとても大切で、グリオには一人一人、 自分のオリジナルのリズムがある。
例えば、お父さんが赤坂にいて、Assaneさんが渋谷にいるとして
来てほしいと自分のリズムを叩くと伝えれることができる。
おじさんから受け継がれたAssaneを示すリズムを又後世にも伝えていく。


雨を降らす唄を唄ってくれた。
サバールの一音一音が体に響く。そして天に届く声。
音に宿る魂がの力がすごい。
本来はたくさんの人数で歌い、天に届き、本当に雨が降るんだそう。
あまりにものパワフルな音を全身にうけ体温が上昇。
聞いてしばらく放心状態だった。


私もサバールにトライ!!

バチがセネガルにしか生息しない木の棒。
とっても軽くて堅い。
ライブの時忘れて一番困るもの。
日本には変わりになるものがないんだって。
それにしても嬉しそう↓↓↓(笑)


Assaneさんは現在ライブをしながら
セネガルの文化を伝える活動をしている。

「文化は違うけど、音楽は言葉も関係なくなる。
最初日本に来たとき日本語を聞いて無理だと思ったけど、
セネガルと似てるところがあると思った。
家族や伝統を大切にするところや
毎日お米を主食としているところも。
とても居心地いい。 」とAssaneさん。

番組でLeyonaとLatyrが唄ってくれたfatu yoも唄ってくれました。
一緒に唄っているとなんとも幸せなキモチに。
この唄はほんといい!!愛の唄だ~♪
理由なく響くものは響きます。

Latyr率いるジェンベがメインのAFRICA SUNU XELCOM
Assane
率いるサバールがメインのAssane Diabaye with super santhibi
でセネガルを体感しに行ってみよう♪♪♪

なんと!大切な貴重なバチをプレゼントして下さいました!!

ありがとうございました!!!!!