久高オデッセイ上映会 報告3


大重潤一郎監督は

脳出血を患い半身麻痺をした身体で沖縄から来てくれました。


上映会前日、自ら甘縄神明宮に出向き土地の神様にご挨拶をされていました。
(大重潤一郎監督 ・ SUGEE)


2002年、久高島では12年に一度午年に行われるイザイホーの儀式が

祭事を司るにふさわしいノロが不在のため存続できないといわれていました。


SUGEEは世界中を旅し各地の祭礼・儀式を経験し帰国したあと、

この年日本の原郷久高島を訪れイザイホー存続への願いをこめて

奉納演奏をさせてほしいと島の人に伝えました。


突然現れたドレッド頭の彼の姿に

「神の遣いだ!」「いやキジムナーだ!」「妖怪だ!」

と島の人の間で波紋が起こったんだそう。


そして始まった彼のジャンベの音に

カチャーシーで機嫌よく踊りだす人もいれば、

嫌悪感むき出しにやめるように促す人も。

純粋で痛いほどストレートな反応がかえってきたのです。



その様子をその場でみていたのが大重監督。



彼の純粋な祈りの演奏を褒め称え、更なる成長を激励し、

その日朝までお酒を交わしたんだそう。



それから8年の時を経て大重監督とSUGEEが再会を果たしたご縁で、

今回の上映会が開催されることになったのです。






上映会の場開きはSUGEEのオモロから。



”オモロ”とは久高島の祭礼の際に唄われる唄。


久高島のおばあから教えてもらったこの唄を



8年間の想いを込めて届けてくれました。








会場みんなで手拍子しながら唄って、こころひとつに。



こうして上映会がはじまりました。